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コロンボ警部最大の事件「パイル D-3 の壁」 ― ピーター・フォークのコロンボは無かったかもしれない難題を抱えていた問題作。
レイン・コートはよれよれで、咥えた葉巻の灰を床に落としながら捜査していく。コロンボ警部の姿は TV でお馴染みになっていただろうけれども、ピーター・フォークの演じていない『刑事コロンボ』を観ていたかもしれない。違う。場合によっては、アメリカでヒットしなければ NHK が日本語版を制作したかは無かったかもしれない。
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ロープウェイでのクライマックスが強い印象を残す「死の方程式」はコロンボ全作品中の駄作か
ギル・メレが個性をフル発揮したジャズ・フィーリングの BGM にはコロンボの処女作、殺人処方箋が蘇る。しかし、それは怪我の功名だったと見て取れる。